腱(筋)を本来の位置にもどす療法

「腱引き」とは、腱や筋肉が外部からの衝撃や、運動、生活習慣などで本来収まっていた位置から外れたり、ねじれたりしたものを本来の位置・姿勢に戻すという古来より柔術の医療法として活用してきた技です。

筋肉は複数の骨にくっついて関節を動かしますが、定位置にない筋肉は正常な状態より遠回りして骨を引っ張るので関節にも負担がかかります。そのため全身の骨格も歪み、故障をもたらす原因となります。

例えば、何らかの原因で腰(背中)の筋肉の腱が収まっていた腰骨の凹みから外れてしまうと、この状態で低い位置にあるものを持ち上げようとしたときに、膨張する筋肉は周りの神経節を圧迫し激痛を起こします。これがいわゆるぎっくり腰です。腱(筋)を引いて正常な位置に戻すことにより、圧迫されていた神経節は解放され、激痛は驚くほど収まります。

腱引きでは骨をボキボキすることはありません。

からだは頭からつま先まで大小さまざまな骨が組み合わされてできています。ですが、骨だけでからだを形作ることはできません。からだは腱(筋肉)でつながっています。しかし、筋肉はレントゲンには写りません。レントゲンを撮っても原因がはっきりしない痛みや不調は、筋肉に原因があるのかもしれません。

また、腱引きでは筋肉の調子を整えるだけではなく、自律神経を整え、血液、リンパ液の循環を良くするため、不眠症やうつなど様々な体調不良の改善にも効果を上げています。

人間が本来もつ自己治癒力を高め、「自ら体の不調を改善できる体」へと導いていきます。

生まれ変わった古来の伝統療法

腱引き療法は、古くから伝わる古武術の流れを汲んでいます。

「腱引き」は古来日本で武士の時代に生まれた武術医療で、詳しい発生時期や流派などは明らかにされていませんが(現在、柳生心眼流の流派ではないかと言われています)、柔術の鍛錬中の当身、関節技などで痛めた筋肉や腱(筋)を回復させるために考案されたとされています。

その後、戦場の医学として発展してきました。戦場において負傷した場合に、短時間で戦闘に戻れるような緊急処置として使われていました。

「腱引き」を使う柔術家が武者修行の一環として集落を渡り歩き、その集落の人たちに対して施術を行いお布施をもらって生活の糧としていたようですが、「腱引き」は、完治率が高く、周りに患者を無くしてしまう現象となり、この技だけでの生活の継続が困難になるほどだったとも言われています。

筋整流法の腱引き療法は古来から伝わってきた「腱引き」の技を理論的に解明し、現代人にも合うように近年まとめ上げられてきた画期的な手技(てわざ)です。

人間の身体を熟知した伝統の技だからこそ、現代人の身体の悩み(ぎっくり腰、肩こり、膝の痛み等)に応えることが出来ます。

筋整流法について

筋整流法協会は静岡県富士市に本部を置く、全国の筋整流法腱引き師が加盟する一般社団法人です。

筋整流法創始者である小口昭宣が30年以上前に腱引き療法を受け継いでいる師匠と出会い、腱引きの技を伝授されました。その後、古来よりほぼ口伝のみで伝えられてきた腱引きの技をわかりやすく理論化し、体系化して作り上げたのが「筋整流法古式腱引き療法」です。

全国から腱引きを習いに弟子が集まり、現在では300人を越える腱引き師が育ち、95の道場(施術所)が開設されています(H30.12.31時点)。腱引きは古来日本からの伝統療法ですが、科学的な理論を基に今も研究が続けられ、発展し続けています。
→(一社)筋整流法協会HP

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